端午の節句『こどもの日』に、手作り柏餅を作ろう! |
5月5日は5節句の内の一つである端午の節句(こどもの日)です。端午の節句という行事は中国から伝わりました。今でもこいのぼりを立てたり、鎧兜をかざったり、またお風呂に菖蒲を入れて入ったりししますよね。これらにはそれぞれちゃんとした意味があるのです。 |
○鯉のぼりについて |
中国では「流れの急な滝を上った鯉は、竜になる」という伝説があるそうです。この中国の古い伝説からこいのぼりを空高く泳がせる事で、苦難に立ち向かい出世できる子に育つようにと願いを込めて立てられたのがこいのぼり始まりです。 |
○菖蒲湯 |
端午の節句は旧暦では現在の6月頃でした。そのため、端午の節句の時期といえば梅雨時のじめじめした気温のせいで、体調が崩れたり、物を腐らせたり、虫を湧かせてしまったりする事がありました。そこで、昔の人はそんな症状を防いだり、和らげたりする為にこの時期の花である菖蒲を持ちいりました。菖蒲は香りが強いため、病気の元である邪気を払うと信じられていました。また、根には痛みを止め、胃を健康に保つ成分が含まれているため、昔の人は菖蒲をお酒にいれて飲んだり、菖蒲湯に入ったりしていたそうです。このことから今の端午の節句に菖蒲湯という風習が受け継がれてきたと言われています。他にも、菖蒲=尚武(武芸を重んじること)や、勝負に通じることから、端午の節句は男の子の行事になったと言われています。 |
○鎧・兜 |
鎧兜は武士にとって戦場で身を守る大切な道具です。そこで男の子が生まれると、その無事とたくましい成長を祈って、飾る様になりました。 |
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<柏餅の由来> |
柏餅を包む柏は昔から神聖な木とされていたことや、新芽が出ないと古い葉が落ちないため「子供が生まれるまでは親は死なない」、すなわち「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びつき、端午の節句の縁起のいい食べ物となりました。
ちなみに、柏の葉を外表に巻いているものと、中表(裏を外向け)に巻いているものがあります。これは小豆あんのときは外表に、味噌あんなら中表に巻くなど、中身の違いを表しているそうです。
また、柏が手に入りにくい西の地方では、丸い形をしたサルトリイバラの葉が使われることが多いようです。 |
<お子様と一緒につくろう『柏もち』> |
上新粉…………100g
白玉粉…………1カップ
水(又は湯)…1カップ
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(A)砂糖………大さじ1
(A)片栗粉……大さじ1
こしあん……150g
柏の葉………6枚 |
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(1) |
耐熱ボウルに上新粉と白玉粉を入れ、水を入れて混ぜ、手でよくこねる。 |
(2) |
ラップをして電子レンジで5分程加熱する.熱いうちにAを加えてこねる。 |
(3) |
2を6等分にして延ばし、こしあんをはさんで耐熱皿並べ、再度電子レンジで加熱する。 |
(4) |
レンジから取り出し、ひとつずつ柏の葉で包んで出来上がり。 |
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※2010年以前の情報となります。あらかじめご了承下さい。 |
参考文献:「Q&A季節の食育(著:服部津貴子)岩崎書店
」
アドバイス:おいしeレシピ制作委員会 管理栄養士 大石/栄養士 井上 |
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